Snapdragon 8 Elite vs Dimensity 9400:性能や消費電力を徹底比較する!

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スマートフォンの性能を左右するSoC(System on Chip)は、年々進化を遂げています。

2024年に注目を集めたQualcommのSnapdragon 8 EliteとMediaTekのDimensity 9400は、フラッグシップスマホ向けのハイエンドSoCとして競い合っています。

この記事では、両者の性能や消費電力の違いを詳細に比較し、搭載されているスマートフォンを紹介します。それでは早速見ていきましょう!

目次

Snapdragon 8 EliteとDimensity 9400の概要

Snapdragon 8 Elite

Qualcommが開発したSnapdragon 8 Eliteは、従来の「Snapdragon 8 Gen」シリーズから名称を変更し、独自設計の「Oryon」CPUコアを採用したことが特徴です。TSMCの第2世代3nmプロセス(N3E)で製造され、電力効率と性能のバランスを追求しています。

主なスペックは以下の通り:

  • CPU構成:2x 4.32GHz Oryon V2 Phoenix L + 6x 3.53GHz Oryon V2 Phoenix M
  • GPU:Adreno(詳細モデル非公開)
  • AI性能:最大45TOPS(NPU強化)
  • 製造プロセス:3nm(TSMC N3E)

Dimensity 9400

MediaTekのDimensity 9400は、オールビッグコア設計を採用し、GPU性能とAI処理に強みを持つSoCです。同じくTSMCの3nmプロセスで製造され、コストパフォーマンスの高さが特徴です。

主なスペックは以下の通り:

  • CPU構成:1x 3.63GHz Cortex-X925 + 3x 3.3GHz Cortex-X4 + 4x 2.4GHz Cortex-A720
  • GPU:Immortalis-G925
  • AI性能:最大80TOPS(NPU 890)
  • 製造プロセス:3nm(TSMC N3E)

性能比較:ベンチマークでみる実力

両SoCの性能を比較するため、代表的なベンチマーク(AnTuTu、Geekbench、3DMark)の結果を基に分析します。

AnTuTuベンチマーク

AnTuTuは、CPU、GPU、メモリ、UXを総合的に評価するベンチマークです。2024年10月の公式集計によると、Snapdragon 8 Elite搭載の「OnePlus 13」は約300万点、Dimensity 9400搭載の「vivo X200 Pro」は約280万点を記録しました。

グラフ:AnTuTuスコア比較

Snapdragon 8 Elite (OnePlus 13): ██████████ 300万点
Dimensity 9400 (vivo X200 Pro): ████████ 280万点

*注:グラフは簡略表現。実際のスコアはデバイスや冷却性能により変動します。

Snapdragon 8 Eliteは総合性能で若干リードしていますが、両者の差は約6%程度で、日常使用では体感差はほぼないと言えます。

Geekbench(CPU性能)

GeekbenchはCPUのシングルコアおよびマルチコア性能を測定します。Snapdragon 8 Eliteは、シングルコアで約3,200点、マルチコアで約10,000点を記録。対するDimensity 9400は、シングルコアで約2,770点、マルチコアで約8,500点です。

グラフ:Geekbenchスコア比較

シングルコア
Snapdragon 8 Elite: ██████████ 3,200点
Dimensity 9400: ███████ 2,770点

マルチコア
Snapdragon 8 Elite: ██████████ 10,000点
Dimensity 9400: ███████ 8,500点

Snapdragon 8 EliteのOryonコアは高クロックで動作し、シングルスレッド処理で優位性を発揮。マルチタスクや高負荷なアプリでも有利です。

3DMark(GPU性能)

GPU性能を測定する3DMarkでは、Dimensity 9400のImmortalis-G925が約2,600点、Snapdragon 8 EliteのAdreno GPUも同等のスコアを記録。 特にゲームテスト(例:「原神」60FPS設定)では、両者とも30分以上の高負荷プレイで60FPSを維持し、ほぼ互角の結果です。

消費電力と効率性の比較してみる!

消費電力は、バッテリー寿命や発熱に直結する重要な要素です。両SoCの電力効率を以下に比較します。

CPU効率

Geekbenchテストによると、Snapdragon 8 Eliteはマルチコア性能で16.5Wを消費。Dimensity 9400は18W以上で、AppleのA18 Pro(12W)に比べると両者ともやや劣ります。 Dimensity 9400はオールビッグコア設計のため、高負荷時の消費電力がやや多い傾向です。

GPU効率

GPUの消費電力では、両者とも約6W台前半で、A18 Pro(5.5W)を上回る効率性を示しています。 特にDimensity 9400は、グラフィック負荷の高いゲームで持続的なパフォーマンスを発揮し、発熱も抑えられています。

実使用での発熱

Snapdragon 8 Eliteは、高クロック動作により発熱が懸念され、最大20Wの消費電力や98.5℃に達する報告も。 ただし、冷却性能の高いデバイスではこの問題が軽減されます。Dimensity 9400は、熱管理で若干優位との評価があり、ゲームプレイ時の安定性が強みです。

グラフ:消費電力比較(マルチコアテスト)

Snapdragon 8 Elite: █████████ 16.5W
Dimensity 9400: ██████████ 18W
A18 Pro (参考): █████ 12W

4. その他の特徴:AIと価格

AI性能

Dimensity 9400はNPU 890を搭載し、最大80TOPSのAI処理能力を誇ります。Snapdragon 8 Eliteは45TOPSですが、QualcommのAI最適化により実用性能は高いです。AIベンチマークでは、Dimensity 9400+(改良版)が12,955~12,975点でSnapdragon 8 Elite(12,376点)を上回る結果も。

供給価格

Dimensity 9400の供給価格は約155ドルで、Snapdragon 8 Elite(約190ドル)より18.4%安価。 この価格差は、Dimensity搭載スマホのコストパフォーマンスを高めます。

搭載スマートフォンは?

Snapdragon 8 EliteおよびDimensity 9400を搭載したスマートフォンですが、日本ではいくつか発売されているのでご紹介します。

Snapdragon 8 Elite搭載スマホ

Snapdragon 8 Elite搭載スマホですが、日本ではPOCO F7 Ultra、Xiaomi 15 Ultraなどフラッグシップモデルを中心に販売されています。

価格に関してもPOCO F7 Ultraに関しては10万円以下と比較的手の届きやすい価格となっているのが特徴です。

Dimensity 9400搭載スマホ

Dimensity 9400搭載スマホですが、OPPO Find X8は日本でも発売されており、IIJmioにてお得に購入することが可能です。

結論:どちらを選ぶべきか?

Snapdragon 8 Eliteは、CPU性能とシングルスレッド処理で優位性を発揮し、マルチタスクや高負荷なアプリに適しています。

一方、Dimensity 9400はGPU性能と熱管理に優れ、ゲームや複合的な処理で安定感があります。

おすすめの選び方

  • ゲームやグラフィック重視:Dimensity 9400搭載スマホがコストパフォーマンスも高くおすすめ。
  • マルチタスクや総合性能:Snapdragon 8 Elite搭載スマホ(OnePlus 13、Xiaomi 15 Pro)が優位。
  • 予算重視:Dimensity 9400搭載スマホは価格が抑えめで魅力的。

最終的には、搭載デバイスの冷却性能やカメラ、ディスプレイなども比較し、用途に合ったモデルを選ぶことが重要です。2025年は両SoCの進化がさらに期待される年となりそうですね。それでは〜

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この記事を書いた人

パソコン、スマホ、ガジェットが大好きな20代男です。
スマホは圧倒的にAndroid派でXiaomiのスマホを使い続けて早4年。
毎年10台以上のスマホを購入しスマホ回線は4つ持ち。

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