スマホだけでなく様々なガジェットを販売していることで知られる中国メーカーのXiaomiですが、近年では電気自動車も製造するようになり、経営の多角化が進んでいる状態です。
残念ながらXiaomiのEVは現時点で日本での販売は行われていないものの、ニュルブルクリンクでのEV最速タイムを記録するなどその性能の高さなども注目が集まっています。
この記事ではXiaomiの電気自動車について紹介していきます。
Xiaomi SU7の概要とスペック
まずはXiaomi SU7の基本的なスペックから見ていきましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
モデル名 | Xiaomi SU7 / SU7 Max |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
全長×全幅×全高 | 約4,997mm × 1,963mm × 1,455mm |
ホイールベース | 3,000mm |
駆動方式 | RWD(SU7) / AWD(SU7 Max) |
バッテリー容量 | 約73.6kWh(SU7)、101kWh(SU7 Max) |
航続距離 | 最大800km(CLTC基準) |
最高出力 | 最大673馬力(SU7 Max) |
0-100km/h加速 | 最短2.78秒(SU7 Max) |
SU7はスポーティな4ドアセダンで、外観デザインはポルシェ・タイカンやテスラ・モデルSを彷彿とさせる流麗なシルエットが特徴です。
Xiaomi SU7の特徴と魅力
ハイパフォーマンスとロングレンジ
上位モデルのSU7 Maxでは、最大800kmの航続距離(CLTC基準)と、0-100km/h加速わずか2.78秒というスーパーカー並みの性能を誇ります。
自社開発の「HyperEngine V6/V6s」電動パワートレインと800Vアーキテクチャーにより、高速充電にも対応しており、15分で約510kmの充電が可能です。
高度なインフォテインメントとスマート連携

Xiaomiの強みであるソフトウェア連携も大きな魅力。
搭載される「Xiaomi HyperOS」はスマホやタブレット、スマート家電との統合を可能にし、車内の大画面ディスプレイや音声アシスタントで、まさに“走るスマートホーム”といえる体験を提供します。
高級感と価格のバランス
SU7の販売価格は以下のように設定されています(中国市場)。
- SU7 標準モデル:215,900元(約450万円)
- SU7 Pro:245,900元(約510万円)
- SU7 Max:299,900元(約620万円)
性能や装備を考えると非常にコストパフォーマンスに優れており、中国国内ではすでに数十万件の受注があったと報道されています。
売れ行きと反響:中国国内で爆発的ヒット
Xiaomi SU7は2024年3月に中国市場で発売され、予約開始後わずか4分で5万件を超える予約を記録。その後も好調な販売を維持しており、2024年上半期の中国EV市場における注目株となりました。
ユーザーからは「スマホとの連携が便利」「充電スピードが早く、航続距離も十分」といった好意的な声が多く、EV市場における“新たな選択肢”として受け入れられています。
日本での発売は?
一番気になるのがXiaomiのEVが日本で発売されるかどうかですが、現時点では詳細なアナウンスはなくXiaomi関係者からもそのような情報は発信されていない状態です。
技術・法規対応の壁
日本国内の自動車販売には独自の安全基準や排ガス・騒音規制があり、左ハンドル車の扱いも課題です。Xiaomiが右ハンドル仕様や日本仕様に最適化した車両を生産するには一定のコストと準備期間が必要となります。
ただ、BYDに関しては右ハンドル車でウインカーも日本車と同様に右側にあるなど、日本市場に最適化されたモデルを出しているので、日本市場をどこまで意識しているかによるかなとも思います。
販売網の整備不足
Xiaomiは日本では主にスマホやIoT製品で知られていますが、自動車販売の拠点や整備ネットワークが整っていないため、現時点での展開は難しいのが現実です。
スマホと違って定期点検や車検などもあることから、販売網をある程度整備しないと厳しいというのがハードルではありますね。
可能性はゼロではない
ただし、テスラやBYDといった中国・米国系EVメーカーが日本参入を果たしているように、Xiaomiが将来的に日本市場を視野に入れる可能性は十分にあります。今後の動向に注目が集まります。
もともと、日本ではそこまで電気自動車が普及しておらず、トヨタなどのハイブリッド車が人気なので、仮に販売したとしてもどこまで売れるかは分かりませんし、導入に関しては様々なハードルがあると思われます。
まとめ:スマートEV時代の本命となるか
Xiaomi SU7は、同社の技術力と価格戦略を駆使した“ハイパフォーマンス×スマート連携”を実現したEVです。高いデザイン性と性能、そしてスマートデバイスとの親和性の高さが、従来のEVと一線を画しています。
日本での発売は未定ではあるものの、今後の市場拡大や他国での展開次第では、日本にも上陸する日が来るかもしれません。今後もXiaomiのEV戦略から目が離せません。
Xiaomi公式サイト:https://www.xiaomiev.com/su7