何かと話題になった(悪い意味で)バルミューダフォンですが、新機種の発売が行われることもなく、2023年の5月12日にスマホ事業からの撤退が発表されました。
ある意味当然というか、むしろ損切りが早くて個人的には少し好感が持てるくらいではあるんですが、バルミューダフォンの終売についてこの記事では割と真面目に考察してみます。
自分の周りでも購入した人は一人もいない状態なので、あくまでも推測とかカタログスペックを見た上での考察となります。
バルミューダフォンはなぜ失敗したか?
バルミューダフォンはなぜ失敗したのでしょうか?個人的には3つほどあるので1つづつ解説します。
明らかに低すぎるスペック
まず、挙げられるのがスペックの低さ。そもそもバルミューダフォンの価格は初期の頃は10万円超えで、あまりにも売れ行きが悪かったため値下げになったわけですが、明らかに価格とスペックが釣り合ってないんですよね。
サイズ[幅×高さ×厚さ] | 約69mm × 約123mm × 約13.7mm | |
---|---|---|
重量 | 約138g | |
ディスプレイサイズ/解像度 | 約4.9インチ/フルHD (1920×1080ドット、454(H)x449(V)ppi) | |
プラットフォーム(OS) | Android™11 (出荷時OS、Android 12にアップデート可能。詳しくはこちら) | |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™765 (2.3GHz/1コア+2.2GHz/1コア+1.8GHz/6コア) | |
バッテリー容量 | 2,500mAh | |
充電方式 | USB PD3.0 / ワイヤレス充電対応 | |
充電時間 | 約 90分(純正アダプターおよび USBケーブル 使用時)※1 | |
対応バンド | 5G | n3/n28/n77/n78 |
LTE | Band 1/2/3/4/8/12/17/18/19/28/41/42 | |
3G | Band 1/2/4/5/8 | |
GSM | 850/900/1,800/1,900MHz | |
背面カメラ | 約4,800万画素(最大記録画素数1,200万画素)※2、F値1.8 | |
前面カメラ | 約800万画素、F値2.0 | |
NFC | Type A/B/F(FeliCa™) | |
外部接続 | Wi-Fi® | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth® | Ver 5.2 | |
外部デバイス | USB Type-C™ | |
防水・防塵 | IPX4(生活防水)・IP4X |
例えばSoCはSnapdragon 765ですが、同じ10万円台のスマホであればSnapdragon 888や8 Gen1搭載のスマホが余裕で買えちゃうわけです。
Androidユーザーは元々コスパを求めるユーザーが多いと思うので、カタログスペックを見た時点で買うのをやめてしまった人が多数なのでは?と思います。
ブランド力の低さ
先ほど上げたスペックの低さですが、これでもブランド力がiPhone並みにあれば正直売れたかもしれません。ですが、残念なことにバルミューダの知名度に関しては微妙といえますし、ちょっとおしゃれな白物家電を出したくらいでブランド力もそこまで無かったと個人的には思います。
そもそもAndroid自体にそこまでブランド力が無いということもあり、一部のガジェオタを除き高額スマホは売れない傾向にあるので、この弱点が大きく出てしまったのでしょう。
10年前のスマホのようなデザイン
次にデザインについて。これも写真で見ただけの個人的な感想ですが、一昔前のスマホのようなデザインで個人的に全く欲しくならないというのが挙げられます。
昨今のスマホのトレンドは大型化の傾向で、小型のスマホはiPhoneSE3などある程度ブランド力があってもそこまで売れないというのが傾向です。ただ、同じ小型のスマホでもRakuten Handは結構売れていた印象なので価格の面も大きいですが。
そんな中デザインもスマホとブラックベリーを合わせたような感じで、若者には刺さらない&高齢者はバルミューダというブランドを知らないことから、ターゲット層が何になるのか分からない状態で発売してしまったのも残念な点でした。
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終わりに
色々とディスってしまいましたが、次のモデルの発売を待たずにスマホ事業から早々に撤退した判断の速さについては正直尊敬しますし、日本企業だと損切りできずにズルズルと新製品を発売しがちなところ、見切りを付けるのが早かったのは個人的には良かったのではないしょうか?
スマホ事業は撤退となりましたが、他の製品については継続して発売されるとのことなので、そちらに期待したいですね。それでは。