2024年11月にHuawei Mate 70シリーズが発売となりました。色んな大人の事情があり、一時期はもう駄目かなと思ってしまったHuaweiのスマホですが、Mate 70シリーズから独自OSのHarmony OSを搭載することになり、今後の展開が注目となる1台となります。
この記事ではHuawei Mate 70のスペックや価格について紹介していきます。
Huawei Mate 70が発売へ!
外観
![](https://gadget-log.jp/wp-content/uploads/2024/12/huawei-mate-70-design-2x-1024x491.webp)
まず外観ですが、本体上部に円形のカメラが配置されており、最近のHuaweiスマホを象徴するような形です。
色はブラック、ホワイト、パープル、グリーンの4色で、質感に関してもまずまずな印象です。
また、上位モデルのRSにはレッドが用意されており、こちらは高揚感を抱かせてくれるデザインでした。
スペック
スペック表
項目 | スペック |
---|---|
プロセッサ | Huawei HiSilicon KIRIN 9010 |
メモリ/ストレージ | 12GB RAM / 256GBまたは512GB、1TB |
ディスプレイ | 6.7インチ OLED 解像度:FHD+ 2688 × 1216 120Hz可変リフレッシュレート |
バッテリー | 5300mAh、66W急速充電対応 50Wワイヤレス充電 |
カメラシステム | メインカメラ:5000万画素、超広角:4000万画素 望遠:1200万画素 |
OS | HarmonyOS 4.3 |
大きさ | 縦:160.9 mm 横:75.9 mm 高さ:7.8 mm |
防水性能 | IP68,IP69 |
重量 | 203g |
SoCはKirin 9010を搭載!
Kirin 9010は、2024年にHuaweiが発表したフラッグシップSoCで、性能と効率性を重視した設計が特徴です。
このチップセットは、前モデルKirin 9000Sの改良版とされ、12コア構成で動作し、タスクに応じて効率を最適化します。
主な特徴は以下の通り。
- CPU構成:
- 高性能コア(Taishan): 2.3GHz x 1コア
- 中性能コア: 2.18GHz x 3コア
- 低消費電力コア(Cortex-A510): 1.55GHz x 4コア
この構成により、処理負荷が低い場合は省電力コアで対応し、性能が必要な場合に高性能コアを活用することで効率的な動作を実現しました。
- GPU:
- Maleoon 910 GPU(750MHz)。グラフィック性能はゲームや高負荷アプリで十分なパフォーマンスを発揮しつつ、電力効率も確保しています。
- 製造プロセス:
- 7nmプロセス(SMIC製)。最新の5nmプロセスに比べるとトランジスタ密度は低いものの、性能とコストのバランスを追求した設計です。
- AI性能:
- Da Vinci NPU(Neural Processing Unit)が搭載され、画像認識やリアルタイム処理に優れた能力を発揮します。
高負荷なゲーム(例: Genshin Impact)では、最高画質で60fpsを維持する性能を発揮しました。長時間使用時の加熱は最大49℃に抑えられており、熱管理も改善されています。また、AnTuTuスコアは約94万点となっています。
Kirin 9010は、最新世代のプロセッサーに比べて製造プロセスで劣る面があるものの、効率的な設計と最適化によりフラッグシップレベルの体験を提供します。このプロセッサは、特にHuawei Mate 70シリーズのような高性能端末で、日常から高度なタスクまで幅広く対応可能です。
カメラ性能
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Huawei Mate 70のカメラ性能は圧巻の一言です。新開発の「紅楓原色」センサーにより、鮮やかかつ自然な色彩表現が可能です。
ちなみに、紅楓原色というのは翻訳すると紅葉の色彩や自然の豊かさを表現するような意味で、光の取り込みや色のダイナミックレンジの向上によって、写真や動画での質感や立体感を強調する特徴があります。
- メインカメラ(5000万画素
高感度センサーを採用し、夜間撮影でもクリアでディテール豊かな写真を実現。 - 超広角カメラ(4000万画素)
広大な風景やグループ写真に最適。歪みを最小限に抑える高度な補正機能付き。 - 望遠カメラ
光学5.5倍ズーム対応(5.5倍ズームは目安、レンズ焦点距離は24mm、13mm、125mm)をサポートし、遠距離の被写体も鮮明に撮影可能。
Huawei Mate 70の価格と販売先
Huawei Mate 70は中国版のみの発売となっており、現時点で日本上陸の予定はありませんが、日本語対応の代理店Etorenでの販売が行われています。
気になる価格はベースモデルのMate 70で約17万円(256GB)で、最上位モデルのMate 70 RSは30万円以上の価格となっています。流石に上位モデルは高いですが、独自OSになったHuaweiスマホを試す絶好の機会ですのでぜひチェックしてみてくださいね。
終わりに
Huawei Mate 70は、性能・デザイン・革新性すべてを高次元で融合させた製品となります。また、独自OSを搭載することになったので、様々な成約などもなくなり今後のHuaweiスマホに期待をしたくなる1台となりますね。
独自OSや独自チップセットなど、制裁にも負けないぞという強い意思を感じます。それでは。
Huawei公式サイト(中国語):https://consumer.huawei.com/cn/phones/mate70