Huaweiが2025年5月に中国で発表した「Huawei Nova 14 Pro」は、いわゆる“ミッドレンジスマホ”というカテゴリーに収まらないハイスペックな一台です。
独自開発のKirinチップセットに、可変絞り対応の高性能カメラ、さらには衛星通信機能まで搭載されており、実用性と未来志向を両立したモデルとなっています。
この記事では、Nova 14 Proのスペックや魅力を詳しく解説していきます。
Huawei Nova 14 Proのスペックまとめ
デザインとディスプレイ

Huawei Nova 14 Proは、6.78インチのLTPO OLEDディスプレイを採用しており、解像度は2776×1224ピクセルと非常に高精細。さらに、1〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応しており、スクロールやゲームプレイ時には滑らかな表示が可能です。一方、静止画表示時にはリフレッシュレートを自動的に下げることで、バッテリー消費を抑える工夫も。
PWM調光は2160Hzと非常に高く、目の疲れやちらつきを軽減。長時間の使用でも目に優しいのが特徴です。また、ボディは氷のようなテクスチャーが印象的な背面デザインとなっており、薄さ7.68mm・重量204gというスリムで洗練された仕上がりです。
Kirin8020を搭載!

搭載チップはKirin 8020でこれはKirin 9000Sの廉価バージョンとされ、ミドルハイ帯ながらもAI処理や画像処理性能が非常に高く、日常使いや動画編集、写真加工なども快適に行えます。6nmプロセスで製造されており、省電力性も優秀です。
メモリは12GB、ストレージは256GBまたは512GBを選択可能。さらにOSには独自のHarmonyOS 5を採用しており、Huawei独自のエコシステムと高いUIカスタマイズ性を実現しています。
特筆すべきは、AIアシスタント「Celia」の進化や、Magic Image Shift機能といったAI関連の強化です。これにより、写真やビデオ編集もスマートに行えるようになっています。
バッテリーと充電性能

5500mAhという大容量バッテリーを搭載し、スタミナ性能は抜群。
さらに、100Wの急速充電にも対応しており、わずか10分で50%の充電が可能。20分強でフル充電できるスピード感は、忙しい朝でもさっと充電できて魅力的ですね。
4眼構成のカメラ!

Huawei Nova 14 Proの大きな魅力が、カメラ性能にあります。
背面カメラは4眼構成で、メインは50MPのRYYBセンサー。このセンサーは通常のRGBよりも光の取り込みに優れており、暗所でも明るくクリアな写真を撮影可能。さらに、可変絞り(f/1.4〜f/4.0)に対応しており、シーンに応じて背景ボケや明るさを自動調整します。夜景からポートレート、料理の接写まで幅広いジャンルで活躍する万能カメラです。
望遠レンズは12MPで、3倍光学ズームとOIS(光学手ブレ補正)に対応。ズーム撮影でも手ブレを抑え、細部までしっかりと描写してくれます。さらに、8MPの超広角マクロカメラは、広角撮影と至近距離撮影を兼ね備えており、風景写真からテーブルフォトまで幅広く対応。
加えて、1.5MPのカラーセンサーを搭載しており、AIによる色再現やシーン判別の精度が向上。色調や肌の質感など、より自然で美しい写真表現が可能になっています。
前面にはデュアルカメラ構成を採用。50MPのポートレートカメラと8MPのクローズアップカメラで構成されており、自撮りやビデオ通話の画質は圧倒的。AI美顔補正や背景ぼかし機能も進化しており、SNS用の写真を撮るのが楽しくなる仕様です。
通信機能と防水・耐久性
Huawei Nova 14 Proは、最新のWi-Fi 7+と5G通信に対応し、オンラインゲームや高画質ストリーミングでも遅延の少ない快適な通信を実現。また、中国国内向けには北斗衛星メッセージ通信にも対応しており、災害時や電波圏外でも連絡を取る手段が確保されています。
さらに、IP65の防水防塵性能を備え、日常の水濡れや埃にも強く、アウトドアユースにも安心です。
Huawei Nova 14 Proの価格情報
Huawei Nova 14 Proは中国国内で以下の価格設定となっています:
モデル | ストレージ構成 | 価格(人民元) | 日本円換算(概算)※ |
---|---|---|---|
通常モデル | 12GB + 256GB | 3,499元 | 約7.6万円前後 |
通常モデル | 12GB + 512GB | 3,799元 | 約8.2万円前後 |
坤霊玻璃版(Kunlun Glass Edition) | 12GB + 512GB | 3,999元 | 約8.7万円前後 |
※日本円換算は2025年5月時点のレート(1元 ≒ 22円)で概算
なお、現時点ではグローバル市場での発売や日本国内での販売予定は未発表ですが、日本語対応の代理店Etorenにて購入が可能です。
まとめ
Huawei Nova 14 Proは、見た目の美しさと中身の実力を兼ね備えた「全部入りミドルレンジスマホ」です。
- 明るく滑らかなLTPO OLEDディスプレイ
- 高性能なKirinチップと大容量メモリ
- 圧巻のカメラ性能とAI機能
- 100Wの超高速充電と5500mAhバッテリー
- 衛星通信や防水などの堅牢な通信機能
価格帯としては3,499元(日本円で約7〜8万円台)と、やや高めのミドルレンジではありますが、その中身を見れば納得の一台です。
参考になれば幸いです。それでは〜
Huawei公式サイト(中国語版):https://consumer.huawei.cn/cn/phones/nova14-pro/